スペシャルVFRで飛ぶ時の外の見え方。
SVFRの条件として、
- Clear of cloud
- 視程1500m以上
- SFCを引き続き視認
- 管制機関と ・・・等
といった項目を漠然と覚えてはいるものの、
同期との会話の中で
「視程1500mとはどういう状況なのだろうか」
という話題になりました。
セスナ172の場合、
「A × 1000ftで飛んでいる時、
自機からの水平距離A NM先のところまで、
コックピットから見てエンジンカウルに隠れる」
と覚えます。
(例:3000ftで飛行中であれば3マイル先がカウルと重なる)
1NM ≒ 6000ft なので、 tan(10°) ≒ 1/6 ですね。つまり俯角10°です。
◆管制圏に入域しようとするタイミングで、
視程1500mを想定。
入域直前(5NM)には高度2000ftとすると、
エンジンカウルの線は2NM先、つまり3700m先ということになります。
それすらも全然見えない状況です。
見えるのは、1500m先まで、つまり5000ft先。
tanθ = 2000 / 5000 より θは22°ということが分かります。
整理すると、水平線からエンジンカウルまでが10°、それよりも12°下にある線
(おそらくコクピットから見た計器版の中心あたり)が、
2000ft飛行時の1500m先 ということになります。
- 「ほぼ目の前は何の見えないが、自機の左右と少し先はなんとか見える」
をSVFRの一つの目安としてイメージしておきたいと思います。
天気の良い日に羽田空港の展望デッキから富士山が見えることがあります。
羽田空港から富士山の距離をGoogle Mapで測定してみると・・・
ほぼ100kmですね。100,000mです。
勉強中に出てくる視程は、1500m 3000m 5000m といった数字
がほとんどですが、それらはなかなかイメージしにくいですね。
視程が悪い中のフライトをイメージするには、
こういう映像を見てみるのも良いかもしれません。
以上、自分の備忘録として、また誰かの役に立てれば幸いです。